2007.06

<柏木じゅん子 の「柏つうしん」>

十坪の空間で健康づくり! ― 十坪(とつぼ)ジム体験記 ―

(記)柏木じゅん子

このところ、柏駅のホームから改札口へ通じる階段を一気に上ろうとすると息切れをする。 以前から運動不足を自覚していたが、このままでは体力が衰える一方なので何とかせねばと思っていたときに、「十坪ジム」 の存在を知った。
「十坪ジム」とは、柏市が東京大学生涯スポーツ健康科学研究センターと共に始めた事業の一環で、 十坪ほどのスペースにマシンを設置して、健康づくりを目的としたトレーニングをするジムのことである。2006年10月から スタートした十坪ジムは、2007年5月の時点で7ヶ所に開設されており、各ジムには週1回コースと週2回コースがある (1回60分間)。体験・見学もできるということで、私は今回、新設されたばかりの柏駅西口のジムでトレーニングマシンを体験する ことにした。
トレーニングマシン
市民トレーナーの方と一緒に準備体操をした後、トレーニング方法について説明を受けながら、いざ マシンに挑戦!

  東大の小林寛道名誉教授が開発した「認知動作型トレーニングマシン」は、ゆっくりとした動作で 筋肉と脳に刺激を与え、高齢者でも無理なく運動できるということだが、日ごろの運動不足のせいか、動作に慣れる までが一苦労。

  トレーナーの方に、右手と右足、左手と左足、と同じ側の手足を同時に前に出す歩き方「ナンバ歩き」 の要領と教えていただくものの、なかなかコツがつかめずに四苦八苦。多くの関節を同時に動かすので、身体だけでは なく、脳のトレーニングになるというのも頷ける。
  「大腰筋」という背骨と太ももの内側をつないでいる筋肉などの「体幹深部筋」を鍛えることで、子どもの 体力強化や、高齢者の寝たきり予防にもなるそうだ。実際に、トレーナーの方や利用者の中には80代の方もいらっしゃる とのこと!そのお話を伺って感心しつつ、一通りマシンを体験して終了。 (マシン等について色々と丁寧に説明してくださったトレーナーさん、ありがとうございました!)
  柏市では、今後、更に多くの場所に「十坪ジム」を設置することを予定している。各々の体調・体力に合わせ ながら、トレーニング指導をしてもらえる「身近なジム」が増えるのは嬉しい。

  ちなみに、久々に運動したため、翌日に筋肉痛になることを覚悟したが、意外にも筋肉痛にはならなかった。 しかも、翌朝の目覚めが、いつもより爽快に感じたのは、「十坪ジム」の効果が早速あらわれたからなのかもしれない。

十坪ジム問い合わせ先 東大スポーツ健康マネジメント研究会   (電話:04-7132-4171)