2002.11.1 


<庭野すみれの なんでもウオッチング>
ペットボトルが服に変身! 柏リサイクルプラザ訪問記      

(記)庭野すみれ


3階建てのリサイクルプラザ館

柏にリサイクルプラザがオープンしたと聞いて、なんでも見てやろう精神がムズムズ、 さっそくでかけてみた。柏駅西口バス停から、市内循環のバスに乗り、リサイクルプ ラザ前で降りて3分も歩くと、広々とした敷地内に建てられた立派なリサイクルプラ ザ館が見えてくる。

まずエレベーターで3階の「リボン館」に通された。リボンとは、RE(再び)−BORN (生まれる)、つまり、不要になったものをよみがえらせたいという願いと、プレゼ ントにリボンを添えて渡すような心で、資源を循環させようという気持ちを込めた愛 称だとか。まぁ、なんと素敵なネー

ペットボトルからの再生品

ミング!

ここには、放置自転車や粗大ごみとして出された家具を再生させる工房や、再生品の 展示場、市民の学習や実習の場として使われている。あのペットボトルから、学校の 制服や帽子まで作られているとはびっくり。手入れされ、よみがえった自転車や家具は、 わが家のものより立派だ。

新品のような自転車がなんと5000円!家具もしゃれたものが1000円くらいからある。 案内して下さったリボン館館長・石島健司さんによれば、家具も自転車も、けっこう 申込者が多いそうで毎

市民に販売されるリサイクル自転車

月21日に抽選するとのこと。

また、この階では毎月いろんなリサイクル教室が開かれており、事前に申し込めば誰 でも受講できる。ちなみに11月は、牛乳パックの紙すき、電気コードの修理、自転車 修理、リフォームでワンちゃんのコート、わらじ作り、包丁研ぎ、帽子作りなどの教 室が開かれる。

つぎに2階を案内していただいた。ここでは、ベルトコンベアで運ばれてくるビンを色 別に分けたり、異物を除いたり、ペットボトルの栓を取ったりする手選別が行われており、 ガラス越しにその

ビン、カン類の手選別作業

作業を見ることができる。

2階から1階の作業も見えるようになっている。巨大な磁石で自転車を吊り上げたり、 ものすごい数のペットボトル、ビン、缶類を2階に送り込むダイナミックな作業が行わ れている。人間の飲み食いのすさまじさに圧倒される思いだ。「夏はもっと多く、こ んなものではないですよ」と館長さん。

ここで選別処理されたビン、カン、ペットボトル、紙類などは、再生工場に送られ、 メーカーによって製品化され、また私たちの所に戻ってくる、つ

プラザ広場でのリサイクルフェア
2002/10/20

まり循環するという わけだ。いろんな工程を見ていると、「キミたち、ごみにされなくてよかったね」と、 いう気持ちになってくる。

ペットボトルやビンのフタを取っていないものが意外と多く、手間がかかっている。 フタを取って、中もすすいで出す、カンにタバコの吸殻なんか入れない、再生できな い不燃ごみなどを混ぜないなど、出し方には充分気をつけたいもの。

ここでは建物自体が、騒音、悪臭、粉塵などを出さないよう配慮した造りになっており、 搬送車には低公害の天然ガスが使われている。屋上には、四季おりおりの花も楽しめる 庭園まで設けられていて、とてもクリーンな感じ。あなたもいちど訪ねてみてはいかが。

小学校の授業の一環として、また他市からの見学者も多いそうだ。生きている以上ごみ を出し続けねばならない私たち。住まわせてもらっている「地球さま」に、少しでも負 荷をかけないよう心したいと、すみればあちゃんは、しみじみ思ったのでした。

なお、見学希望者は、火〜金までの11時、13時、14時30分に直接一階までどうぞ。

団体はクリーン推進課(7199−5081)に申し込んでください。

リサイクル教室への問い合わせは、リボン館(7199−5082)まで。