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「JAZZ LINE 柏 2000」 ミニレポート     橋本章

いつもと変わらぬ柏の駅前だが、見慣れぬ集団がぞろぞろ歩いていた。 胸には、7cm四方の四角い紙をぶら下げて、どこか妖しい人たち。

1団は、京北スーパーの横の階段入り口に消え、
1団は、イトーヨーカドーの前のビル、スタジオWUUに行く、
さらに1団は、ジャズバーナーデイス、また、アミュゼ柏へ、
巻石堂病院前のカフェ、ド、ロワジールでもその群れを目撃。

6月17日、18日。柏東口周辺5箇所で催された「JAZZ LINE 柏 2000」、 胸にチケットをぶらさげた彼らは、妖しい人達でなくJAZZを こよなく愛する善男善女だった。

「僕は、我孫子だけど、この人は横浜からきたんですよ。」
スタジオWUUの入り口で、見知らぬおじさんが答えてくれた。
「ほんと5年ぶりに会った友人なんですよ、ほら、柏だって こんな素晴らしいのやるんだよ、なんてね、そしたら横浜からきてくれて。」

アミュゼ柏で、美しい女性に。
「え、仕事は五反田です。だから、けっこうむこうで聞いている んですよ。六本木の何てお店だっけかな、前はよく行ってましたよ。 お母さんも好きなんですよ。きょうはいっしょに来ています。 プーさん(菊地雅章、ピアノ)、きのう、きょうと連続で聞けて ほんとう、嬉しいです。途中で帰ってしまう人もいるんですけどね、 ちょっと残念。私も母も本当に菊地さんのファンなんですよ。」

京北ホールの並んでいる列の中。
「ナーデイスでさ、みんな並んでいるのよ、それで、こっちに来たら また、これじゃない。並ぶ時間の方が多いのよね。私は、ヴォーカル が好きなのよ、鈴木重子ってさ、なんとなく雰囲気あるじゃない、 主人がもう1ステージも聞きたいって言うから、またいっしょに並 んでいるのよ」

何人かの人たちに声をかけて聞いたのだが、約半分以上は柏以外から 来ている感じがした。実行委員の人に聞いたのだが、遠くは三重県から チケットを求めた人もいたということだ。また房総からのお客さんも いたらしい。年齢的には、中年のジャズファンを想定していたが、 若い人達の姿も多く、ロックやJ−POP以外もしっかり聞いているんだなあ、と。

全部で、何人訪れたかは分からないが、総勢で800人弱といったところか。 次のFAXは実行委に寄せられたものだ。紹介して、本レポート代わりにしたい。



<<ジャズライン拍事務局御中>>
ジャズライン柏2000の開催有難うございました。
地元柏で同時多発的ジャズライブが開催されるとは、夢にも思いませんでし た。
それも、日本のトップミュ―ジシャンが集結するとは。 他所の同様な催物(横浜、阿佐谷等)と比較しても、何ら遜色のない誇るべ きジャズのイベントだったと思います。
関係者のご苦労は大変だとは思いますが、ジャズファンとしては天にも昇る ような、舞い上がった2日間でした。
どのステージも特色があって楽しく聞かせて頂きました。
今更ながらジャズとは奥深いものだと思いました。
特に印象深かったのは、若手の石崎忍、堀秀彰カルテツトの最後の演奏に、 大阪昌彦、TOKU他が飛び入りで演奏して、凄い盛り上がりをみせたこと です。
どうか来年も再来年も開催をお願い致します。
そして、日本各地からファンが押し寄せるようになったら。少し困るかな。 未だ興奮冷めやらず、感激のあまり、お礼のFAXを入れさせて頂きました 有難うございました。(松戸市新松戸在住)