「四季 遊牧 -ツエルゲルの人々-」上映会に620人
(5月19日、柏市民文化会館大ホール)
モンゴルの大自然をテーマにして、力強く生きる家族をテーマとした上映鑑賞会に、620人の市民らが 足を運んだ。

(上映会は、おじさん、おばさんたちボランテイアにより企画された。ストリートの若者に負けていない。)
(上映委員会の松尾実行委員長と、モンゴルからアムルさん) 映画は、午前10時に始まり、終了は午後8時という長時間上映。小貫雅男氏 (滋賀県立大学人間文化学部教授)による撮影、監督による。

一コマ毎の映像を長くしたカット の効果もあり、映画を見る人はモンゴルの自然の中に、自分もたたずむような錯覚を覚える。 質素な生活の中で、何を力むでもなく、家族や村の人々、羊やヤギの動物、厳しい自然を そのまま受け入れ、ひとつひとつの事柄を慈しみ生きていく人の姿は、その対照的な生活を 送る私たちの胸を打つ。
「家族とは、」「現代とは、」なんていう、物事を大上段から語るようなことはしない。簡単な言葉 では語ることができない何か。どんなに削ろうと編集しても、8時間近くに及ぶこの映像の中 でしか語ることのできない何か。上映に関わった全ての人たち、そして映画を鑑賞した人たちが、 言葉では表現できない「8時間」を共有して、柏という街に帰って行った。
(「青ちゃんのモンゴル奮闘記録」。実行委員会の青山さんらは、モンゴルに何度も訪問している。)
(記: 高橋章)